ドイツの賃貸物件探し方!日本と違う要注意ポイント7選!大家さんが教えます

ドイツの賃貸物件探し 日本とは違う注意ポイント7選

ドイツに長期間滞在することになると、住む場所が必要となりますが、賃貸物件探しは言葉があまりわからない中、知り合いもサポートしてくれる人もいなかったとしたら、結構高いハードルになり得ます。

私自身もドイツで6回物件を借りましたし、マイホームや賃貸用物件を購入した経験がありますが、去年日本でもマンションの一室を買うことになり、日本の住宅とドイツの住宅との違いが結構あることに改めて気が付きました。

そこで、今回は新しくドイツに来た場合に、賃貸物件を探す前に知っておくと良いポイントについてご紹介します。

目次

賃貸物件を探すなら誰に連絡するの?

スマホとパソコン

以前は新聞に掲載されている情報を見るというのが賃貸物件を探すときの主流でしたが、2025年現在は日本のSumoなどと同じようにインターネットで探すのが主流です。

しかし、そこで募集を掲載しているのは不動産屋さんだけではありません。個人のオーナーもたくさん広告を掲載しています。

日本では基本的に賃貸物件であっても不動産屋さんが仲介に入るのが一般的ですが、ドイツでは不動産屋さんが仲介に入らないケースもかなり多いです

オーナーが賃貸物件の掲載をしている場合には、オーナーに連絡することになり、物件の詳細の問い合わせや価格交渉などもすべてオーナーとのやり取りになります。契約書を交わし、鍵の受取まですべてオーナーと行います。

もちろん不動産屋さんが仲介にはいっているケースもありますので、自分が果たして不動産屋さんと話しているのか、オーナーと話しているのか認識するためにも、この情報は知っておいたほうが良いと思います。

賃貸物件の価格は2段構成+α

ユーロコイン

国によっては賃貸物件の家賃を年ごとに一括で支払うという場所もあるそうですが、ドイツでは一般的に日本と同じように毎月、年12回の支払いです。

賃貸物件の家賃貸料金には家賃+暖房費のWarmmiete暖房費を含まないKaltmieteの表記の表記方法があります。Warmmieteの中に水道代、エレベーター運営費用や共有部分の清掃費用などの付帯費用も含まれています。

付帯費用に何が含まれているのかは契約書に細かく記載されている場合が多いです。

通常、電気料金やテレビ受信料、インターネット使用料などは賃貸料金とは別に自分で契約して払う場合が多いです。どの範囲を賃貸料とは別に支払いする必要があるのか確認することが大切です。

また、車を所有の方はアパートやフラットの場合、毎月の賃貸料にはWarmmieteの他に駐車場代やガレージ料金が追加でかかることも頭に入れておきましょう。

一軒家や長屋タイプの家の場合は駐車場代やガレージ料金は家賃に含まれていることが多いです。

賃貸契約の際の出費は他にも

ユーロお札

賃貸契約の際は一般的に敷金(Kation)を支払います。敷金はKaltmieteの3か月分が相場です。オーナーは敷金を専用の口座を使って保管しておき、退去時に物件の状態が問題なければ、全額返金されます。

退去時の物件が借主が原因の修繕などが必要な状態であった場合で、借主が修繕しなかったら、敷金を使って修繕が行われます。

賃貸の場合、不動産屋さんが入居者募集をしている場合は、不動産屋さんに依頼したオーナーさんが仲介手数料を負担します。

家具付きもあるけどキッチンなしもあります

キッチン

ドイツで主流なのは、何もない状態での賃貸です。何もないというのは、キッチンや電灯をかける釘、カーテンレールやバスルームの鏡なども何もない状態です。

本当になにもありません。

この場合、システムキッチンを自分で入れたり、壁や天井に穴を開けて設備を整えていく必要があり、特にシステムキッチンを入れるのにはお金がかなりかかります。

ドイツ人はDIYが得意な人も多く、壁に穴を開けるくらいは自分でやる人が多いですし、システムキッチンも自分で取り付ける人もいます。

システムキッチンだけついている、または前の住人からお金を払って譲り受けるというケースもあります。

また、最近では家具付きの物件も増えてきています。どのくらいの家具が付いているのかもその物件によってさまざまで、基本的な家具だけで家電は無いとか、反対に、食器などを含めて生活に必要なすべてがそろっている場合もあります。

物件を探す際には、あなたがどのようなタイプの物件を希望しているのか明確にしてから探し始めると無駄が無く効率的に希望の物件を探すことができます。

キッチンが付いている場合には

先ほど賃貸物件にはシステムキッチンが付いていない場合があるとお話ししましたが、システムキッチンが付いている場合には次の点をチェックすることをおすすめします。

キッチンチェックポイント
  • 換気扇
    • ドイツでは吸い取った空気を外に出さずに循環させるタイプの換気扇も多いです。
  • 冷凍庫の大きさ
    • 古いキッチンだったりすると冷凍庫が申し訳程度にしかついてない場合もあります。
  • IHクッキングヒーター
    • 最近のものはInduktionと言って日本のIHコンロに相当するものがあります。この場合はInduktion専用の鍋やフライパンが必要になりますが、コンロ自体のお手入れはだいぶ楽です。
    • IHクッキングヒーターのように見えても電気コンロの場合もあります。Ceranと呼ばれるものです。これですと、吹きこぼれたりしたらすぐに汚れがこびりついてしまったりするので、お手入れが大変になります。値段がInduktionより安いので、賃貸物件には電熱式コンロを採用していることも多いかと思います。

洗濯機の位置にも注意

洗濯機

ドイツでは、集合住宅の場合、洗濯機置き場が自分の部屋の中に無い場合もあります

その場合は、地下室に洗濯機置き場があったりします。ドイツ人は日本人ほど洗濯をこまめにしないので、気にしない人もいますが、あなたが自分の洗濯物を持って共有部分を行き来することが嫌だと思うなら、洗濯機置き場の場所も忘れずにチェックしましょう。

人が住んでいても内見可能

リビングルーム

日本で物件探しをしていてびっくりしたのは、人がまだ住んでいると物件の見学ができなかったことです。

ドイツでは、住人が住んでいても、オーナーが次の入居者の募集をかけて、住人に事前に連絡し、スケジュールを決めて、入居希望者は物件の内見することが一般的です。

もちろん、前の住人が退去していて空室になっている場合もありますが、まだ前の住人が住んでいる場合には、内見の際に実際の住人から話を聞くこともできます。

反対にあなたが住んでいる物件の解約届をオーナーに出したら、あなたも次の入居者希望者の内見を受ける機会があるでしょう。

地下室も忘れずにチェックしよう

日本にはないですが、ドイツの集合住宅では、一般に地下室に各部屋専用の荷物置き場があります。普段使わないスーツケースなどの大き目の物を保管して置けるので便利です。

自分の希望する部屋の専用荷物置き場の大きさや状態なども物件の見学の際に確認しておくと良いでしょう。

まとめ

今回は賃貸物件探しにおいて、事前に知っておくと良い日本とドイツで異なる点に注目してポイントをご紹介しました。

こうして書き出してみると、日本とドイツで結構違う点もありますね。生活スタイルや習慣が違うので、初めは戸惑うことも多いかと思います。

賃貸物件を探す際には、今回ご紹介したポイントをチェックしながら、ぜひあなたの希望に合う物件を探してみてくださいね。

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