2025年5月1日からドイツでは身分証明書またはパスポートを申請する際、証明写真(生体認証パスポート写真)をデジタルで提出する必要があるのをご存じでしょうか。
いままで使用できた紙で印刷された証明写真や自分で撮影したものなどは受け付けられません。
このルールは滞在許可証にも適用されるため、ドイツ国籍を持つ方だけでなく、ドイツに住んでいる日本人の方も気を付ける必要があります。
それでは、デジタルのパスポート写真はどこで撮影ができ、どのように提出するのかについてご紹介します。
デジタルの証明写真はどこで撮影できるの?

プロの写真スタジオ
認定クラウドサービスに登録済みのプロの写真スタジオでもデジタル証明写真を撮ることができます。
通常、写真スタジオは予約が必須ですが、証明写真の場合は予約なしでも受け付けているスタジオも多いです。
料金は他に比べたら高めに設定されていますが、高い品質を求める方にはおすすめです。
また、赤ちゃんやお子さんなどの証明写真を撮る場合にもプロの写真スタジオがおすすめです。
DM
ドラッグストアのDMでも法的要件を満たす証明写真の撮影ができます。
DMではスタッフに証明写真を撮りたい旨を申し出ると、簡易的な撮影セットを店内に用意しスタッフが撮影をしてくれます。
5.95ユーロとお手頃で、デジタルと紙の両方を受け取ることができます。
官公庁の専用端末
一部の施設ではデジタル証明写真をその場で撮影できるカメラと端末を提供しています。
デジタルの証明写真の提出方法は?
それでは、証明写真を撮った後、どのように提出すれば良いのでしょうか?
まず、プロの写真スタジオやDM、最新の証明写真機械で撮影された写真は、暗号化されて認定のクラウド上に転送されます。
そして、あなたには印刷されたQRコードが渡されます。
申請日当日には、受け取ったQRコードを市役所や外国人局などで提示します。
市役所や外国人局は安全なクラウドから証明写真をダウンロードします。

プロの写真スタジオやDMで撮影した写真はクラウド上に6か月保管されるため、再利用できますが、官公庁で撮影された写真は1つのID申請に対してのみ有効など撮影する場所によって、再利用できるかどうかが違います。
紙に印刷された証明写真はもう使えない?

残念ながら、ドイツの身分証明書やパスポート、滞在許可証などには2025年5月以降、紙に印刷された証明写真は使用できません。
しかし、ドイツの運転免許証の証明写真としては、現在のところデジタルではなく、紙に印刷された写真が使用されます。
その他の注意点
先ほど述べた通り、基本的に2025年5月1日からドイツの当局では紙に印刷された証明写真は使用できませんが、一部の役所では設備が整っていない場合などは2025年7月31日まで例外が適応されます。
DMはデジタル版と印刷版の両方を提供しているので、この場合の解決策としても利用できますね。
ご自分がお住まいの地域の管轄の役所の公式情報をご確認ください。
おまけ:身分証明書は郵送が可能に

今まで、身分証明書やパスポート、滞在許可証などを申請した際には、申請手続きした後日、もう一度役所に受取に行く必要がありました。
2025年5月2日から、料金を支払えば郵送で自宅まで送ってもらえることが可能になりました。
忙しい中、役所までもう一度行くのは大変なので、とても便利になりますね。
ただし、配達員は身分証明書が入った封筒を本人に手渡しするので、配達当日に自宅に在宅している必要があり、また追加料金は15ユーロですので、郵送を依頼する前にどちらがあなたにとって便利か考える必要はあります。
まとめ
2025年5月1日からドイツでは身分証明書またはパスポート、滞在許可証を申請する際、証明写真(生体認証パスポート写真)をデジタルで提出する必要があります。
今までのように自分で写真を撮って証明写真としたり、紙で印刷したりしたものは受け付けられませんので注意が必要です。
認定クラウドに登録済みのプロの写真スタジオやDMなどさまざまな場所でこの新しいサービスを提供していますので、当日になって紙の証明写真しか持っていないなんてことの無いように、早めに準備しましょう。
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